2023.06.16
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地域の数ある事業所の中から選ばれるために、サービスの品質向上は欠かすことのできない課題です。サービスの品質向上のためには現状を把握する、つまり患者さんの声を知ることが鍵となります。「患者満足度調査」はそのような患者さんの声を知ることのできる有効な方法です。患者満足度調査は事前に正しい知識を身につけていないとただアンケートを集めるだけに終わってしまい、効果的な活用ができません。
今回は「患者満足度調査」について、事前に身につけておくべき基礎的な知識やポイントについて解説していきます。
患者満足度調査とは、診療を受ける患者さんが診療等のサービスに対してどれだけ満足しているかを調査するものです。調査結果から患者さんのニーズを把握し、組織の強みや改善すべき点を抽出することで、サービスの品質改善に活用することができます。
患者満足度調査はサービス品質の向上に活かせるのはもちろんのこと、その他にも多くのメリットがあります。
事前の期待に沿うことができると、まずは患者さんに満足してもらうことができます。さらに、期待を上回ると、満足度は「満足」から「感動」に変わります。
「感動」レベルに達すると、他社に乗り換えることなくその会社の商品やサービスを購入し続けるという継続利用意向がぐっと高まると言われています。
患者さんの継続利用意向を高めるためには、期待通りではなく期待を超えることを目指すことが必要です。
(NPS®は%の表記を省いた数値で表されます)
NTTコムオンラインが実施しているNPS®ベンチマーク調査(※2)によると、日本のNPS®の平均値は業界トップ企業で0から-30前後、業界平均は-30から-50前後となっています。
医療現場でNPS®との関連を調査したミズーリ大学の研究では、平均再入院率や緊急外来再診率が高いほど、NPS®が低いということが分かっています。つまりNPS®は医療の質の指標にも繋がっていると言えます。今後、医療現場でのNPS®の測定数が蓄積されていくと同時に、患者さんがどのような診療サービスを受けたかというNPS®に与える要因が整理されていけば、医療現場におけるNPS®についてさらなる活用が進んでいくでしょう。
(※1)ネット・プロモーター、ネット・プロモーター・システム、ネット・プロモーター・スコア、NPS、そしてNPS関連で使用されている顔文字は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、NICE Systems, Inc.の登録商標又はサービスマークです。
(※2)NTTコムオンライン,NPS®(顧客推奨度)業界別ランキング
いかがでしたでしょうか?患者満足度調査への理解を深めていただけたでしょうか?
次回は患者満足度調査を行うための事前準備について詳しく解説していきます。
全国のクリニック・診療所を対象にした調査(※4)によると、クリニックの5割が患者満足度調査を「必要と考えているのに実施できていない」、調査を実施しない理由のトップは「手間がかかる」が挙げられていることがわかりました。
(※4)株式会社Qlife,「患者満足度調査」診療所での実施実態に関する調査結果報告書
患者満足度調査は準備から実施、その先の集計や分析まで多くの時間が必要です。その手間が障壁となって実施できていない医療機関におすすめなのが調査代行サービスです。
在宅医療専門のコールセンターOkitell365の満足度調査サービスでは、調査計画から集計、分析までアンケート実施する上で面倒となる業務の多くをサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。
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